QUARTER ギャラリー 

<カスタム車紹介> No.3

 '96 GPZ1100
QUARTER号のGPZ1100、この車両は以前、1997年に雑誌社が主催していた、“谷田部 最高速&ゼロヨンアタック”(バイク王 96-97カスタム&チューニングバイク大図鑑に掲載) その際、急遽エントリーした車両です。 当時、このGPZ1100自体、あまり目立ったバイクではなかったので、逆にその取材を通して、GPZ1100本来のポテンシャルの凄さは話題になったことも事実です。 そのときの仕様は、ボアストローク 78o×58o、ピストンはワイセコ製、排気量は1108ccまで拡大。 カムシャフトはZZR1100用STDを移植、吸排気ポート部分は抵抗を少なくする為に研磨、キャブレターはミクニ製 TMR41Φ、マフラーはノジマエンジニアリング製、ファサームチタンを装着。そのときの記録は、158ps、最高速278.68km/h、0-400mは、10.434sec。 その後は九州のオートポリスでの草レース出場のために更に改良、特に軽量化と足廻りの強化に拘り、いろいろなパーツの性能を確認する為のテスト的車両も兼ねています。そして何よりもこだわったのが、サーキットも走れる公道車両であること。 でないと、このバイクを通しての、お客様へのいろいろなアドバイスは出来ませんから (加工して取り付けたパーツ等は、希望があれば、そのままそっくり、お客様の車両へ取り付けられることもしばしばあります)
もちろん、このバイクの最良のポテンシャル、ツアラーとしての持ち味も決して壊さないように気を使いながら、常にカスタム進行形。 年に何回かは、このGPZ1100で、お客様とのツーリングを楽しんでいます。
★スタンダードを基本に、最速のGPZ1100を目指して・・・
<スペック>
■マフラー:クォーター製 ワンオフチタン(左右2本出し) ■Fフォーク:GSF1200用+オクムラスペシャルカートリッジ ■リヤショック:ペンスキー+ブラウンチタンコート ■ホイール:マルケジーニYZR500用マグネシウムホイル F.3.50-17 R.6.00-17 ■トップブリッジ:NプロジェクトXJR1200 ■ロアステム:O−ビック製XJR1200用 ■タイヤ:ミシュラン P/P F120/70-17 R190/50-17 ■スプロケット:17-45 ■クラッチマスター:ブレンボラジアル16ΦX18 ■Fブレーキマスター:ブレンボ ■Fブレーキホース:ワンオフステン ■Fブレーキキャリパー:ブレンボレーシング ■Fディスクローター:Φ320ot-6 ■Rキャリパー:ブレンボレーシング2P ■Rブレーキディスク:ワンオフ200Φ ■フレーム補強:STD ■ハンドルバー:オーバー ■デジタル油温計:ヨシムラ ■ミラー:GPZ900R-A6 ■スクリーン:MRAスモーク ■ステップ:クォーター製ワンオフ ブラックアルマイト ■フェンダーレス:ノーマルを加工して取り付けるクォーターオリジナル ■Fフェンダー:カーボン ■キャブレター:ヨシムラTMR-MJN Φ41 ■カムシャフト:ヨシムラST-1 ■ピストン:ワイセコ製 ■オイルクーラー:プロト製ラウンドX2 ■ラジエター:ZXR750用2段式加工 ■エアフィルター:K&N ■キャッチタンク:クォーター製 ワンオフ  ■スイングアーム:ウイリー製+クォーターにてYZR500タイプ補強ブラックアルマイト ■ステアリングダンパー:オーリンズ ■ウインカー:FZS1000純正+キジマホワイトレンズ ■内圧コントロールバルブ:NAG製■HID:ガルーダ製、ライトケースはワンオフ製作 アルミ製 ブラックアルマイト ■シート加工 ■オールペイント:パープルブラック+PPGクリア(サイドワインダーズ)

F:113.20kg(51.5%) R:106.42kg(48.5%) 走行乾燥重量:219.62kg
※走行乾燥重量(通常走行状態からガソリンを抜いて工具類も外した状態)

ヘッドライトは、マルチリフレクター+HID(ガルーダ製)+クォーターオリジナルライトケース、スクリーンは、MRAスモーク、ミラーはGPZ900R-A6のミラーを付けています

ライン出しの難しいコーンタイプを上手くまとめたと思います
エンジンの突起物を切断して、右集合に、とくに拘りました

マフラーは、クォーター製コーンタイプ2本出し、サイレンサーを少し長めにして車体とのクリアランスをギリギリにしています
クォーターオリジナルのステンレスEXフランジを使用しています

<Detailed explanation>


Fディスクローターは、ブレンボレーシング
(320ot-6)




ブレンボレーシングキャリパー4P、ブレーキパッドは、ブレンボZ01
クラッチマスターは、ブレンボラジアル、クォーターオリジナルタンクステー クォーターオリジナル サスペンションロッド STDサイズ A7075削り出し
 
ウインカーは、STDよりひと回り小さいFZS1000純正+キジマホワイトレンズ、フェンダーレスはノーマルを加工して取り付けるクォーターオリジナルテースレンズにライセンス灯用にクリアレンズを加工して装着して全体をスッキリと収めています
   
パルシングカバーは、ノジマ製をブラックアルマイト、クラッチレリースプレートもノジマ製
バンク角の確保とオイル冷却のために製作した2段式ラジエター
エンジンは、谷田部アタック当時に、ノジマエンジニアリングにてチューニング、キャブはTMR41Φカムシャフトは公道でも乗りやすいヨシムラST-1です



ラジエター&オイルクーラーは、クォーターオリジナルコアガード(アルミ製 ブラックアルマイト)

サイドスタンドは、クォーターオリジナル (ステン)

エンジンマウントは、ラバーマウントから、リジットにカラーを作って変更しています

スイングアームには、クォーターにて、YZR500タイプの補強をコンパクトに入れています
サーキット走行時のフレも、ピタリと止まりました

最高速278.68km/hを出したとき、『初めてでこの記録は、上出来だよ!!』と、モトコルセの社長の近藤さんに誉めてもらったこと(そのときのモトコルセは、ビモータSB6SR 記録は316.95km/hで、とてつもない記録だった)と、 友人の野島氏が面倒くさそうにエンジンを作ってくれたので(実は、その時マフラー製作の治具車としてこのGPZ1100を貸し出していた、『谷田部に出る』と、私が言い出したので、結局、そのときに傍にいた野島氏がエンジンをチューニングする羽目になってしまった)ライダーは、レース当時の先輩である樋渡氏(ワイバンブランドの代表)でした。という経緯の車両なのです。 鈴鹿から戻ってきて、谷田部で、樋渡氏が、『結構いいバイクやで〜!』と、言っていたので、早速ナンバーをつけて乗ってみたら、パワーがありすぎて、公道なんかでは乗れたものではなかったのです。 で、ちょうど九州のオートポリスサーキットで草レースが開催されていたので、参加。 今度は、1コーナーで止まらない! これではと、ブレーキを換えてみたら、次はコーナーが曲がれないし、で、ショック関係を換え、軽量化のホイールなども換えて参戦。 優勝もしたし(OVER40クラス)、さらに楽しさが増して、今度は、ツーリングの愛車としてオシャレにライトを換えたり、マフラーをアレンジしたりして楽しんでいます。
走り出したらとても軽快に走ります、パワーは軽量化と、コントロールパーツで制御されて、手足のように動くバイクになりました、10年経ちますが、なかなか手放す気持にはなれず、まだまだこれに乗りながら、お客様とのツーリング楽しみます。
※                               平田 幹夫

☆GPZ1100カスタムのページ
(各箇所の詳しい写真を掲載しています)
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