オーナーの依頼は、ミガキチタンエキパイとサイレンサーエンドをシート側に入れるように製作すること、あとはおまかせでというの製作でした。なるべく輪切りはNGでというオーナーの意向があったのですが、スペースの問題上どうしても手曲げでは限界で、結果的に輪切りエキパイになってしまいました。そういう理由もあり、あえて輪切り箇所には5°と9°の輪切りでライン出しをしています。やはりドゥカティは、スイングアーム部の箇所がなかなか難しく、下へのパイプと上へのパイプのアールを合わせて、2本が揃うようにしてサイレンサーまでS字を描きながら、特にライン出しに拘りました。サイレンサーの後方からのデザインは、1098F08ワークスプロトタイプと同じデザインにしています。
CPUは、STDでまったく問題はありません。クォーターのワンオフでドゥカティのSTD CPUとの相性はとても良いようで、999Sや998なども製作しましたが、それぞれとてもよいデータがでています。ラムダセンサーも気持鈍い角度で入れて流速を落とさないようにしています。排気バルブを取り外したため下から上までフラットに回り、とても乗り易くなっています。モーターにバーチャルバルブアームを取り付けて、メーターにエラーを点灯させないようにしています。
重量:STD 10.08kg クォーター製ワンオフ 4.92kg
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